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ダックスフンドの歴史①

皆さんは、愛犬の犬種の歴史を知っておりますでしょうか。本日から2回に分けてダックスフンドの歴史をご紹介します。愛犬がどのような歴史をたどってきたのか覗いてみましょう。

ダックスフンドという狩猟犬
・文:藤田りか子

愛犬のダックスフンドに強い自立心や、やや頑固さを感じたことありませんか?
それは彼らに流れる狩猟犬の血のなせるわざです。
ダックスフンドは奇妙な体つきをしているものの、ペットとして「面白おかしい」「大衆にウケル」体型を作ろうとする努力の末にできた犬種ではありません。ダックスフンドが短足であるには訳がある!それはアナグマの狩猟犬として最初に作られたため、でもあります。アナグマを追い立てるために、狭い穴にもぐっていけるよう現在の体格ができあがりました。

アナグマ猟犬であるということ
ダックスフンドは短足。だから狭いところに入っていけるメリットがある。それでアナグマ狩りに使われた…と、たいていの「ダックスフンド始まり物語」には記されています。そうですよね。短足なら、狭いところでも動きが取れますから。
「でも狭いところならウチのネコだって入っていけるけど…」
「いや、ダックスフンドじゃなくてどうしてアナグマ狩りにコーギーを代わりに使わないんだ?」
なんていう人もいるかもしれません。いぇ、やっぱりアナグマ狩猟犬にはダックスフンドでなければならない理由があるのです。虎穴に入らずんば虎子を得ず、ではないですが、アナグマはイタチ科の肉食獣ですし、この動物と狭い穴の中で面と向っていくにはそれなりのガッツとファイトが備わっていなければ、出来ることではありません。
ダックスフンドにはそれがあります。
アナグマ狩りにはいろいろ方法がありますが、ヨーロッパやアメリカにダックスフンドを好んで使う狩猟家がいます。彼らは同時にブリーダーだったりして、ダックスフンドのそんな勇敢で気丈なダックスフンドメンタリティを非常に大切にして繁殖しています。

但し、穴の中で獲物を追い詰めかみ殺すことが彼らの仕事ではありません。穴の中を逃げ回るアナグマに(穴はただの丸い穴ではなく、地中にいくつもの道があるのです)追いつき、なんとか吠え声で逃げぬようその場に止めておきます。アナグマが体を翻そうものなら、パック、パックと噛んでは行く道を阻みます。その間、ダックスフンドは果敢にワンワン吠えているのですが、その音を頼りに地上から狩人は、だいたいどこにアナグマがいるか検討をつけることができるのです。その後狩人は穴を掘って、アナグマをピストルで仕留めます。時に、イヌのすぐ上を掘ってしまい、アナグマに逃げられることもあるらしいのですが。

愛玩犬として皆さんのもとで飼われているダックスフンドを穴にけしかけたら、全員が全員、狩人のダックスフンドと同じような反応を取るかどうか、それは私には定かではありません。愛玩犬のダックスフンドたちは狩猟能力のよって交配を受けているわけではないですからね。けれども彼らの中だってもちろん犬種本来の血はとくとくと流れているのですよ。

 

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