プードルの歴史①
皆さんは、愛犬の犬種の歴史を知っておりますでしょうか。本日から3回に分けてプードルの歴史をご紹介します。愛犬がどのような歴史をたどってきたのか覗いてみましょう。
華麗なクリップ・スタイルは狩猟犬の証
・文:藤田りか子
可愛い犬の代名詞になっているプードル。トリミングの犬としても代表的ですね。トリミングのスクールやお店のシンボルになってしまうほど。そればかりが目立ってしまい、中には人間のおしゃれ欲を満足させるだけのイヌ、なんて意地悪な見方も巷に存在するようです。しかし本当はそれだけじゃないところがプードルという犬種のふか~い深いところなのです。プードルの中身は見かけと同じぐらい華々しく、そして見かけからは想像ができないぐらいクールなのです。
何故?
かつてプードルは猟犬、それも「水もしたたるイイ水猟犬(?)」だったから。
そして今でもその気質が残っているのを、プードルの飼い主さんならよくご存知のはずです。水猟に使われるイヌとは、水に入れない人間の手となり足となり、コマンドに従って水中で細々とお手伝をするハンターの助っ人。人と密接に絆を保つ欲、強い学習欲がなくてはこなせません。それならプードルの内面にいくらでも思い当たる節はあるでしょう。じっと人をうかがう、あの洞察的な目つきに覚えがありませんか。人とのコンタクトのよさでもあります。そして学習欲の旺盛なこと、運動神経のいいことはプードルの持つ素晴らしい素質ですが、それがかつて狩猟犬として機能していた証なのです。