ミニチュア・シュナウザーの歴史

皆さんは、愛犬の犬種の歴史を知っておりますでしょうか。今回はミニチュア・シュナウザーの歴史をご紹介します。愛犬がどのような歴史をたどってきたのか覗いてみましょう。

その歴史

ミニチュア・シュナウザーはドイツを原産とする犬種で、実はミニチュア・ピンシャーの親戚犬種にあたります。すでに600年前頃から知られており、当時はドイツ南部、すなわちバイエルンからヴェルテンベルク地方の農民の元で番犬から害獣退治に至りありとあらゆる仕事を引き受ける「農家犬」でした。このようなタイプの犬はミニチュア・シュナウザーに限らず、ヨーロッパには当時各地におり、それぞれの犬種として今も残されています。

農民は納屋や馬小屋でネズミ退治をしてもらうために犬を飼っていたものです。そしてこのネズミ獲りの犬を、ドイツのある地方の人は一般的に「ピンシャー」と呼んでいました。ただし、ピンシャーという農民の友が一つの独立したカテゴリーの犬としてみなされ始めたのは、1800年に入ってからになります。ネズミ捕りをするピンシャーの中に二つのコートタイプが存在することをきちんと認識して、当初は、シュナウザー様のコートを持つタイプを、ワイヤーヘアード・ピンシャーと呼んでいました。

シュナウザーという名が認識されはじめるようになったのは、1800年代の終わり頃になって。この頃から剛毛のピンシャーは、「シュナウザー」として多くの人に認識されるようになりました。公式にシュナウザーと呼ばれるようになったのは、1900年代になります。シュナウザーというのはドイツ語「Schnauze」に由来する言葉、口吻という意味。つまり、一度見たら絶対に忘れることができない彼らのマズルにある髭をさしています。ただし、ここでシュナウザーやピンシャーと呼んでいるのは、ミニチュアタイプではなく、スタンダードタイプ (現在スタンダードタイプのシュナウザーは45cmから50cm)。このサイズの犬たちから、改良が重ねられミニチュアタイプが登場しました。

コンタクトのよい犬種

知らない人を見ると、小さな体に不似合いほど、最初は勇ましくワンワンと吠えることもありますが、飼い主がその人に挨拶をしているのを見たとたん
「なんだ〜、別に警戒する必要がない人なんだね!」
とすぐに番犬モードを解除してくれます。そうなると、一気に社交的な行動をみせてくれます。オープンハートな犬だからこそ、世界で人気の家庭犬となったのでしょう。おまけに髭やら眉毛などがあるし、表情が人間くさいのも魅力といえます。

ミニチュア・シュナウザーは人と絆を強く結ぶ犬です。呼び戻しトレーニングの基礎さえ入っていたら、たとえノーリードにしても、好きなにおいを追ってどこかに勝手に走ってしまう、という行動はあまり見せないはずです。ヨーロッパでは公園内でよくノーリードで歩いているミニチュア・シュナウザーを見かけるものです(ただし日本ではノーリード禁止のところがあるので、真似しないでくださいね)。飼い主の5m以内をうろちょろするだけで、それ以上遠くにゆかず。人のそばにいようとする性質があるから、しつけがしやすく、つまり飼いやすいというわけです。

コンタクト度がよいので、訓練もスムースに入ります。もともとアクティブで遊び好きだから、アジリティなどのドッグスポーツも上手にこなします。体には柔軟性があり、ジャンプ力もよし。ハンドラーの指示をちゃんと聞くという協調性があるので、スポーツドッグとして活躍するミニチュア・シュナウザーは多いです。

作業犬種というカテゴリーには属していませんが、中には嗅覚能力において警察犬なみの犬もいます。ヨーロッパ諸国では足跡追求でチャンピオンタイトルを取った犬、災害救助犬として認定を受けた犬や、服従訓練競技会で一番上のクラスで優勝しチャンピオンの認定が与えられた犬もいます。

グループ2 牧畜犬と農場犬

文:藤田りか子

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