コッカーとスパニエル種の歴史について③
コッカーとスパニエル種の歴史について③
・様々に枝分かれしたスパニエル達
猟犬として活躍していた中世期、コッカー、スプリンガー、フィールドスパニエルあたりは区別が曖昧でほとんど同じイヌだったようだ 。その境目を作ったのが19世紀末ドッグショーが盛んになり犬種という概念がはっきりしてきた頃。
ショーの入り口に入ると、体重計があって
「あなたのスパニエルは11.5kg以下ですからコッカーとしてエントリーしてね」
という具合で分けられたそうだ。それより重ければフィールドスパニエルとして当日ショーで審査を受けた。だから兄弟犬たちが、その日を境にあるコはフィールドに、別のコはコッカーになったという不思議な事態も発生した。さらにフィールドスパニエルの中から背の高いコがスプリンガーとして区分されたということだ。
コッカースパニエルはその後ショーの発達と共に、かわいらしい見かけに磨きがかかり現在ある姿となる。アメリカに渡ったコッカーはアメリカナイズされ、ちょっと派手目になって「アメリカン・コッカー」という新種になった。
3回目はここまで。ついに次回は最終回です。お楽しみに!