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プードルの歴史③

巻き毛の狩猟犬種が証人
・文:藤田りか子

プードルと外見的にそっくりな犬種が現在狩猟犬として働いているという事実も、プードルが狩猟犬だったという証拠として見逃せません。アイルランドには巻き毛の水猟犬「アイリッシュ・ウォータードッグ」というのがいます。現在もアイルランドで水猟犬として活躍しています。このイヌの起源は、ヨーロッパの大陸の国々ではないかと考えられています。となれば、プードルのようなウォータードッグが祖先として考えられる可能性は強いのです。

いかがですか。皆さんも少しプードルを見る目が変わってきたのではないでしょうか。様々な犬種がこの世にいますが、その歴史を顧みた時、プードルほど犬種学的にエキサイティングなイヌはいないと思います。

プードルの大きさは4種類
日本の血統犬種は主にジャパンケネルクラブ(JKC)よって個体の戸籍管理が行われています。JKCというのは世界畜犬連盟 (FCI) という団体の参加に入っています。つまり日本ではFCIが公認している犬種のスタンダードを採用していることになります。FCIではプードルの大きさを4種にわけて登録をしています。

トイプードル:24 cm から 28 cmまで

ミニチュア・プードル:28 cm から35 cmまで

ミディアム・プードル: 35 cm から45 cmまで

スタンダード・プードル :45 cm から 60 cmまで

です。トイプードルよりもさらに小型の「ティーカップ・プードル」という犬も登場しているようですが、これはFCIには公認されているサイズではありません。トイプードルですでに本犬種はかなり小型化されているわけですから、それ以上サイズを抑え込んでしまうというのは、生物的な限界でもあり無理が生じます。その点、犬はやはり生き物であり、モノではないのですね。なので、健全性はなくそんな犬種を作り出すということ自体繁殖衛生の倫理に触れることでもあります。
過去に狩猟に使われていたプードルはおそらくミディアムからスタンダード・プードルです。トイプードルやミニチュア・プードルに関しては、愛玩犬として飼われていた小型プードル、あるいはミディアム・プードルに小型犬種をかけあわせたものと考えられています。

  

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