こんにちは
今日は、お客様のワンちゃんの「嘘のような本当にあった話」をご紹介しようと思います。
高校生の頃、チャという犬を飼っていました。チャはもらってきたときから臆病で、エサ係りの母以外にはほとんどなつきませんでした。
ある日のことでした。大型台風が我が家を直撃し、チャをつないでいた紐が取れてしまいチャは脱走してしまいました。近所の人に聞いて回ったり、タウン情報誌にお尋ねの広告を出したり、家族全員で探したのですが、結局チャは帰ってきませんでした。
それから1年後、学校から帰っている途中のことです。チャによく似た犬が人と一緒に散歩をしている姿を見つけました。家に帰って、家族にその話をしました。
すると、父が「あれは、チャだよ」と呟きました。
父が言うには、半年くらい前からその人に飼われているそうでした。私はチャを取り戻そうと提案しましたが、「あんなに嬉しそうなチャは見たことがない。あっちで飼われてる方が幸せなんだろうから、そっとしておこう・・・。」と、父が言いました。
そして、私たち家族も父の意志に従うことにしました。あれから20年近く経ちますが、今でもたまに思い出します。知らない人のところで嬉しそうにしていたチャの姿を。
なんだか、切ないような気がしますが、でもご家族のわんちゃんへの想いがとても温かいエピソードでした。こちらのお話をお聞かせくださったA・H様、ありがとうございました。
皆さんの「嘘のような本当に合った話」や「幸せを感じる瞬間」を、ぜひお聞かせ下さい。ブログやfacebook等でご紹介させていただきます。info@freestitch.jp まで、どしどしお寄せください。