イギリスの人気犬種20年の移り変わり

▼イギリス2020年順位
1位:ラブラドール・レトリーバー(39,905頭)
2位:フレンチ・ブルドッグ(39,266頭)
3位:E.コッカースパニエル(25,565頭)
4位:ブルドッグ(11,594頭)
5位:ダックスフンド(ミニチュア・スムース)(10,369頭)
6位:E・スプリンガー・スパニエル(9,123頭)
7位:ゴールデン・レトリーバー(8,653頭)
8位:ジャーマン・シェパード・ドッグ(7,067頭)
9位:パグ(6,033頭)
10位:スタフォードシャー・ブル・テリア(5,010頭)

▼イギリス2000年順位
1位:ラブラドール・レトリーバー(34,888頭)
2位:ジャーマン・シェパード・ドッグ(17,852頭)
3位:E.コッカースパニエル(13,445頭)
4位:ウェスト・ハイランド・ホワイト・テリア(13,051頭)
5位:ゴールデン・レトリーバー(12,772頭)
6位:E・スプリンガー・スパニエル(12,599頭)
7位:C・キング・チャールズ・スパニエル(11,415頭)
8位:スタフォードシャー・ブル・テリア(11,026頭)
9位:ボクサー(10,573頭)
10位:ヨークシャー・テリア(6,787頭)

イギリスの人気犬種の今と20年前のデータを比較したのが上の表です。データはイギリスケネルラブの新規登録統計からです。人気犬種ナンバー1は、アメリカと同様ですね。20年前と変わらず、ラブラドール・レトリーバー。しかし何種か変化が起きています。イギリスはそれほど人気犬種の浮き沈みというものをあまり経験しておらず、割合コンスタントに同じ犬種が毎年トップ10入りを果たしていたのですが、2015年あたりから世界的な短頭犬種ブームが起こり、その影響でフレンチブルドッグとブルドッグの人気が上昇し始めました。そして2020年では長年2位や3位についていたジャーマン・シェパード・ドッグやイングリッシュ・コッカースパニエルを差し置いてフレンチブルドッグは堂々の2位に!あまりにも人気が急沸騰したのでイギリスでは警告が出されているほどです。産めよ、増やせよ、のいい加減なブリーディングですね。フレンチブルドッグは短頭種特有の疾病を抱えており、健全性を備えた個体を入念に選択してブリーディングをする必要がある犬種です。

この表だけではどれだけフレンチブルドッグの人気上昇の勢いが強いかわからないので、以下に2020年新規登録数トップ10犬種を棒グラフにて示してみました。比較として2000年のものもご覧ください。

これまではラブラドール・レトリーバーがダントツでイギリスの人気犬種の座を誇っていました。しかしフレンチ・ブルドッグの人気に火がついた途端に、ラブラドール・レトリーバーの人気独り占めの時代が終わったという観があります。実は2018年には約200頭差ではありますが、ラブを追い越し一位になっています。

それから2015年以降の新しいトレンドがもう一つあります。それはイギリスでミニチュア・ダックスフンドの人気が上昇したこと。2000年ではダックスフンドは20以内にも入っておらず、イギリスではそれほど特に人気のある犬種ではありませんでした。というのも、イギリスにはテリアがいます。テリアとダックスフンドは作業機能的にはよく似た犬種です。面白いのは、日本ではミニチュア・ダックスフンドでもロングヘアーのタイプが圧倒的な人気を誇っていますが、イギリスではスムース!これは明らかに日本とイギリスの好みの差を語っていますね!ミニチュアのスムースはロングヘアーの約10倍近くの登録数があります。

イギリスのトップ10の常連はラブラドール・レトリーバー、ゴールデン・レトリーバー、ジャーマン・シェパード・ドッグ、イングリッシュ・コッカースパニエル、スタッフォードシャー・ブルテリアですが、何か気がついたことはありますか?

そう!ジャーマン・シェパードドッグを除いてすべてイギリス原産犬種。イタリアではアメリカン・スタッフォードシャーテリアが人気でしたが、イギリスではさすが、自国のスタッフォードシャー・ブルテリアを贔屓にします。そしてコッカースパニエルにも当然イングリッシュ・コッカースパニエルなのです。

イギリスは過去に多くの犬種を産出してきました。そもそも犬種スタンダードという概念を打ち出したのもイギリスです。なので、当然イギリスはたくさんの原産犬種を持っています。それだけに自国の犬種に多くの人が親しみを覚えるのでしょう。

文:藤田りか子

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