フリーステッチが主催しているMEET UPイベントは、愛犬家の皆様のマナー向上のきっかになれば良いなという思いから企画・開催をしております。
【快適なドッグランを目指して】にてドッグランでは多くの問題が起こっていると記載しましたが、今回は実際にドッグランではどのような問題が起きているのか、皆様にご協力頂いたアンケートを元にご紹介させていただければと思います。
今回ご紹介するのはアンケート内の「ドッグラン利用中にヒヤッとした事や不快に感じた事はありましたか?」という問いに対するご意見になります。たくさんのご意見を頂き、こちらで確認をしたところ、大きく【犬による要因で起こっている問題】と【人による要因で起こっている問題】の二つに分けられました。
犬の要因では、主に「犬同士の事故」「体格差」「避妊去勢問題」「吠え」などがあり、人の要因では「見ていない」「お子様について」「排泄物」「おもちゃやおやつの取り扱い」「飼い主様同士の問題」などがありました。
細かくご意見を見ていくと【犬による要因で起こっている問題】とは
・降参しているのにしつこくされた
・威嚇・攻撃された
・大きなワンちゃんに、横からぶつかられて、飛ばされた
・ずっと吠えている犬がドッグランに入ってきた
・ヒート中の子を連れてきていた
などです。
その一方、【人による要因で起こっている問題】とは、
・スマホやおしゃべり、写真撮影に夢中でわんこが踏まれた
・ドッグラン内で勝手におやつをあげられた
・人間の子供がラン内で走り回っていて犬に衝突した
・愛犬が排泄しても片付けない
頂いた意見のほんの一部ですが、多かったご意見を記載させていただきました。
これだけを見ても、もしかしたら何がいけないの?と感じる方もいるかもしれません。一つ一つ理由もご説明させていただきますね。
・降参しているのにしつこくされた
こちらに関しては、ワンちゃんの気持ちを性格に読み取る必要があるため、正直判断が難しいと思われている方もいるかもしれませんね。そういった時はワンちゃんの出しているサイン(カーミングシグナル)を知っていると良いかもしれません。自分の子が出しているサインはもちろんですが、相手の子が出しているサインを確認しながら無理のない範囲でご挨拶をすることが、ワンちゃんにとっても良いコミュニケーションとなります。
・威嚇・攻撃された
説明は不要かもしれません。ただ威嚇・攻撃した側が100%悪いとは言い切れません。もしかしたら相手に嫌な事をされた。やめてと伝えていたのにしつこくされて我慢できずに威嚇・攻撃してしまったのかもしれません。どうしても威嚇・攻撃した方がいけないように見られがちですが、その前段階で何があったのか、ワンちゃんから目を離さずに見ておくことで未然に防げることがあるかもしれません。また「威嚇・攻撃してしまいそうだ。」もしくは「してしまった」という場合は、一度ドッグランを出てクールダウンすると良いでしょう。
もちろん、前もって「自分の子は少し攻撃的な性格だ」という風にご家族が自覚されている場合、そのようなワンちゃんがドッグランに入るということはその子にとっても楽しい経験ではありませんよね?そういった事を理解したうえで、しっかりとワンちゃんをコントロールできることが前提でドッグランを利用することが大切です。
・大きなワンちゃんに横からぶつかられて、飛ばされた
ドッグランでは大型犬用と小型犬用で分かれているところもありますが、エリアが分かれていない場合もあるので、ご自身のワンちゃんから目を離さないようにし、呼び戻しを徹底しましょう。また体格に差があるワンちゃんとの接触の際は特に注意して見るようにしましょう。
・ずっと吠えている犬がドッグランに入ってきた
ドッグランが大好きなワンちゃんや他のワンちゃんが大好きなワンちゃんほど「早く遊びたい!」と大興奮してしまうことがありますよね?ただ興奮状態のままドッグランに開放してしまうと、制御がしにくい状態の為、事故の発生率が上がってしまいます。ドッグラン入場後はすぐにリードを外さず、少しドッグラン内をお散歩して環境や他のワンちゃん・人に慣れさせてから解放をするようにしましょう。それでも落ち着かない場合は、その時点ではドッグランの利用は控えて、少し落ち着いてからのご利用がいいかもしれません。
・ヒート中の子を連れてきていた
基本的にドッグランのルールとして、ヒート(生理)中のワンちゃんは入場が禁止されていることがほとんどです。ヒート中のメス犬は、オス犬を興奮させるフェロモンを発しています。 それを感じ取ったオス犬は、興奮状態になり飼い主様でもコントロールが難しく、事故につながったり、双方にとって大きなストレスになります。その為、ヒートが始まったらしばらくの間はドッグランの利用を控えましょう。
・スマホやおしゃべり、写真撮影に夢中でわんこが踏まれた
最近感じることは「ドッグランは犬を自由にして、飼い主様は一息つける」そんな風な考えで利用している人もいるのかな?と感じます。ドッグランでは普段のお散歩などとは違いノーリードにするという事になりますので、いつも以上にワンちゃんやまわりの環境に気を配らなければいけない状況のはずです。もちろんご自身のワンちゃんが他のワンちゃんと楽しそうに過ごしている様子を撮影したい、愛犬家さんたちとお話ししたいという気持ちもわかります。ただご自身のワンちゃんやまわりのワンちゃんへの配慮は決して忘れないでくださいね。
・ドッグラン内で勝手におやつをあげられた
こちらはかなり多数の方から頂いたご意見となります。あげてはいけない理由は様々ございますのでこちらにまとめさせていただきました。
・人間の子供がラン内で走り回っていて犬に衝突した
お子様連れの場合も制限がある場合があります。例えば、子供のみでの入場は禁止などですね。お子様は悪気が無くても、子供が嫌いなワンちゃんもたくさんいます。またワンちゃんと一緒にラン内を走り回る子もいるようですが、そういった時にワンちゃんに衝突したりケガをさせてしまうことがあります。お子様と一緒にドッグランを使用する場合は、なるべく空いている時間を選び、大人は最低2人は付いているようにしましょう。またワンちゃんとの距離の取り方や注意点をしっかりと説明し、お子様だけで勝手に動き回ることは無いように付いている方が注意するようにしましょうね。
愛犬が排泄しても片付けない
説明しなくてもお分かりですね。みんなで使う公共施設なのでキレイに保たなければいけないのは当然です。またうんちの処理はするが、おしっこの処理はあまりしていない方が多いように感じます。おしっこに関してもしっかりとお水をかけるなどして処理をするようにしましょう。
以上、意見が多数あったものをピックアップして理由と合わせてご紹介しました。いかがですか?【人による要因で起こっている問題】は利用する飼い主様の意識次第ではすぐに改善できそうな問題ですよね。また、【犬による要因で起こっている問題】も飼い主様が事故のリスク等をしっかり理解して、利用方法を見直すことで改善できます。
ドッグランではご自身のワンちゃんの様子をしっかり見守るのは当たり前ですが、同時に他のワンちゃんの様子にも気を配って、ご自身のワンちゃんをコントロールする必要がある場所です。
また【ドッグラン=ワンちゃんにとって楽しい場所】であるとは限りません。ワンちゃんによっては他のワンちゃんとの接触が好きでない子もいます。ドッグランに入ることが逆にストレスになっている子もいます。
ワンちゃんにもさまざまな性格の子がいますので、どの子でも絶対仲良くできるということは難しいです。「いつもはどの子でも仲良くできるのに」という子でも、相手のワンちゃんとの相性が合わないことだってもちろんあります。ご自身のワンちゃんは「遊ぼう!」と誘っているつもりでも、相手のワンちゃんにとっては誘い方がちょっぴり怖く感じてしまうかもしれません。そういうことがきっかけでその子にとって大きなトラウマとなってしまう場合もあります。
そうなった時、ワンちゃん同士だけでは解決できないところにしっかり飼い主様が介入し、コントロールをする事で「人にとっても犬にとっても快適なドッグラン」が作れると考えております。
他にも「過去にこんな経験をしてヒヤッとした」「こんなものを用意しておくと良かった」などのご意見を募集しています!
アンケートはこちら
◆必ずご確認下さい◆
・快適なドッグランを目指して
・ドッグラン 利用規約
◆合わせてご確認下さい◆
・ドッグランが時間ごとの入れ替え制の理由
・ドッグランで起こっている問題とは?
◆ドッグランで上手に過ごす為に◆
・ドッグランに行く前に確認しておきたい事
・ドッグラン内で気を付ける事
・ドッグランの選び方や考え方
・こんな目的でドッグランに行くのは要注意!
・[おやつ][おもちゃ]が禁止の理由知っていますか?