ペット業界で活躍するスペシャリストにインターン生達がインタビュー!シリーズ 第9弾
"Happiest Dog"を運営するドッグトレーナー三好 まなさんへ、龍谷大学インターン生の水口さんにインタビューしていただきました。
Q1 自分自身を犬で例えるとなんの犬種だと思いますか?
A1 はい。事前にこの質問内容を頂いていたんですが、こちらの質問が一番ぱっと出て来なくて難しかったんですけど、似ている犬種というか、まぁ私はこちらの愛犬の「エルサ」と似ているかなと思っています。エルサはポメラニアンなんですけど、ポメラニアンっていうと活発で元気で、友好的な子が多いかと思うんですけど、エルサはどちらかと言うとポメラニアンの中でも大人しくて、よく子犬の頃から周りを観察する子だったんですね。そういう部分がちょっと似ているところがあるかなぁっていうのと、おやつとかごはんっていう時間になると、そんな大人しいエルサでもすごいテンションが上がって、目の色変わっちゃうくらい。ちょっと恥ずかしいんですけど、なるので、ごはんとか「食べる事」が大好きなところも似ているかなと思います。
Q2 ペットについて様々な専門的知識を身に着けていこうと思ったきっかけのようなものはあったのでしょうか?
A2 はい。実はペット業界に進む前に就職とか進路の事ですごく思い悩んだことがあったんですね。私にしかできない事を仕事にしたかったんですけど、それを考えた時に一番初めにぱって思ったのが、子供の頃から側に居てくれるワンちゃんとか猫ちゃんの役に立ちたいし、恩返しがしたいなぁっていうのが初めに出てきたんですね。私は一人っ子だったので、姉妹みたいにワンちゃん・猫ちゃんと一緒に育ってきて、子供の頃の夢は”獣医さん”だったんですけど、獣医さんは、私が理数系が全然ダメだったので諦めてしまったんですね。でもその思い悩んだ時に「獣医さんになれなかったとしても、私にもワンちゃんとかの役に立てる事が何かできるなぁ」てつながったので、それでペット業界に進もうと思いました。
で、その為にはやっぱり知識とか実践を踏んでいかないといけないと思ったので、動物の専門学校に行ったんですけど、そこでドッグトレーナーコースに入学したんですけど、トレーニングとかグルーミングとかそういった実習は授業でしっかり勉強したりとかして、同時に動物病院さんでもアルバイトをさせてもらったんですね。そこでも動物看護の知識と実習の経験を積んで、卒業後にそのまま動物看護士として動物病院さんで働きながら、休日にはプロのドッグトレーナーさんのところに通って、しっかりもっと深く教えていただいて、競技会とかにも出るくらい経験とか知識を付けてきたんですね。で、ホリスティックケア、マッサージとかアロマとかのホリスティックケアって今すごく注目されているんですけど、それを学ぼうと思ったきっかけもあって、動物病院で働いている時に、ある日なんか猫ちゃんがスタッフの通用口のところに朝置かれていたんですね。で、もちろん保護したんですけど、最終的に私が引き取ることになったんですね。でも、家族と食事に行って帰ってきたときに、突然亡くなっていて、それがきっかけでホリスティックケアを学ぼうと思ったんですけど、自分が動物看護士だったのに、何もできなかったっていう事と、あとその子の心のケアっていうのが私は全然できていなかったなって思って、すごく後悔したんですよね。だからホリスティックを学んで、一番よかったな、大きいなって思うところは、獣医さんにはできないこと、飼い主さんの手とか自分の手で動物に何かをしてあげられるっていう事が一番大きいところかなと思っています。
その猫ちゃんの突然死っていうのは悲しくて、すごく未だに後悔しているんですけど、その事があったから、その子にホリスティックケアに出会わせてもらったし、もっと深くワンちゃん・猫ちゃんたちの事を見れたり、早く気づいてあげたりっていうのはできたし、ただのドッグトレーナーじゃなくて、「心も体もケアできるドッグトレーナーになってね」っていうメッセージだったのかなって思ってます。
Q3 ホリスティックケアとはどのような事をするのですか?
A3 はい。ホリスティックケアは主にはドッグマッサージになってます。ご紹介頂いた時におっしゃっていたんですけど、私は東洋医学をベースとしたドッグマッサージをしていて、ただ触るだけじゃなくて、ワンちゃんの不調に合わせたマッサージとかを考えてやってあげています。
Q4 しつけを行っていくうえで、大切にされていることを伺ってもよろしいでしょうか。
A4 はい。私が大事にしているのは【ワンちゃんの事を理解して、ワンちゃんに伝わるコミュニケーションをとること】を大事にしています。ていうのも、やっぱり私たちとワンちゃんて言葉が違うし、人間語で色々ワンちゃんに言ったところで、ワンちゃんは理解できないから、そこでズレが生じると思っているんですね。私はドッグトレーナーっていう肩書じゃなくて「ドッグコミュニケーションアドバイザー」っていう肩書で活動をしているんですけど、ドッグコミュニケーションアドバイザーっていうと、ドッグコミュニケーターさんと間違われることもあるんですけど、そうではなくて私が言っているコミュニケーションていうのは、ワンちゃんと人との「相互理解」の事なんですね。やっぱり人間のコミュニケーションと一緒で、自分の事を知ってほしければ、まず相手の事、ワンちゃんの事を知らないといけないし、何か伝えたいことがあるんだったら、ワンちゃんの事をまず理解してあげることが大事だと思っているんですね。言う事を聞いてくれなかったり、どうやってしつけをすればいいかわからないってなっている飼い主さんっていうのは、もしかしたらこういったところが抜けているかもしれないし、ワンちゃんに伝わりずらいコミュニケーションをとっていることが多いので、やっぱりそこを見直す事と、ただただ可愛がるとか、好きにさせて自由にさせてあげることが理解している事だって勘違いをされている飼い主さんもいらっしゃったりもするんですけど、まずはワンちゃんの性質とかワンちゃんの本当のところっていうのを考えてあげるところが大事なところかなと思っています。
Q5 愛犬のことを知るには、飼い主は日々どのようなところに注意を向けていけば良いのでしょうか?
A5 はい。やっぱりワンちゃんって人間語が話せないんですけど、実は色々なところでサインを出してくれていると思ってるんですね。例えばわかりやすく言うと、吠えたり、怒りやすかったりっていうところも一個のサインかなって私は思っているんですけど、そういう行動面だけじゃなくて、体調面からもサインを出してくれていると思っています。それは東洋医学を勉強して、看護師としても働いていたので、そこで繋がったりしたんですけど、本当に言葉が話せない分、この子たちは色々なところで、私たちにサインを送ってくれているんですね。毎日、愛犬さんの事をしっかり観察して、その子の事を知っていく。早めにサインに気づいてあげる。で、どうやって解決してあげるかっていう事を考えてあげること。で、もしかしたら考える中で、お散歩が足りてないのかもしれないし、お留守番の時間が長いのかもしれないし、逆に飼い主さんの愛情表現がこの子たちにとったら負担になっているかもしれないし、まずはワンちゃんの立場にたって色々想像してみると、見えてくることがもしかしたらあるかもしれないです。
Q6 体調面でのサインを特に感じる瞬間が多い場面はありますか? ?
A6 実は本当に、私毎日、健康チェックをするっていう習慣をつけていて、専門学校で指導とかもしているんですけど、必ず学生さんには体調チェックからしてもらうんですね。ていうのも、涙やけが多かったり、目やにが多く出ちゃうっていう子もそれも実はサインだったりするし、あのお耳のトラブル・皮膚のトラブルっていうのもすごく多いんですけど、そういう事もサインになっています。
Q7 お悩みを持ったまま生活をしている飼い主様もいますが、どのタイミングからでもお悩み解決はできるものなのでしょうか?
A7 はい。問題の原因を見つけて、その子に合わせた解決策っていうのを探していくって事をやっているんですけど、そのアプローチ方法が3つあって、まずはワンちゃんの犬種・性格、あと体質を見ていくことと、飼い主さんの癖っていうのが絶対あるので、その癖を見つけて修正していく事と、あとワンちゃんに伝わりやすいコミュニケーション方法をとっていく。これもその子によって、どうやったら伝わるのかな?っていうのも違うので、そこを3つ組み合わせて解決していくので、まぁ年齢とかに関係なく対応はできるのかなって思っているんですけど、できるだけ早い方がいいかと思います。私たちもやっぱり子供の時の方が頭が柔らかいように、ワンちゃんも同じなので、早めの方がいいですし、吠えたり、噛んだり、言う事を聞かなかったりっていう、こういった子を私は【こじらせワンちゃん】って呼んでいるんですけど、こじらせワンちゃんにならない為には、やっぱり子犬の頃にしっかり社会化をしてあげることが、一番根本解決なのかなと思っています。もしワンちゃんとの生活で何か困っていらっしゃたりとか、今子犬をお迎えしたばかりとか、これからしたいっていう方で、一生困らないようなお利口ワンちゃんに育てたいなっていう方は、是非ご連絡頂ければなと思います。